これまでに開発した実績と受託製品のご紹介
光無線通信の研究開発に取り組んでおり、通信距離や安定性を向上させるためには、微弱な受信光を確実に検出する高感度センサーが必要です。この要件を満たすために、シリコンAPD(アバランシェフォトダイオード)を4素子搭載した専用受信モジュールを開発しました。
シリコンAPD 4個を搭載し、高感度検出が可能
各素子にDCカットコンデンサを実装し、外乱光による飽和を抑制
シールドケースの実装と初段増幅回路の最適配置により高いノイズ耐性を実現
別途、電源基板に多段ノイズフィルタを搭載
性能指標:
C/N比:70dB以上
カットオフ周波数:約30MHz
本モジュールは、光無線通信実験における受信系の心臓部として設計・使用されました。特に、光強度が非常に低い環境や外乱光の多い環境で、その性能を発揮しました。
調査・検討から回路設計、アートワーク、基板製造、評価までを社内で一貫対応
本開発事例は一例で、通信用途以外でも低ノイズ、高感度のアンプ設計が可能です。また、周波数帯域も幅広く開発可能です。
長距離光無線通信においては、レーザーダイオード(LD)を高精度かつ高速に駆動するための専用ドライバ回路が必要です。空間通信においてはOFDM、PSKなどのアナログ変調が有効です。アナログ変調方式に対応するには、電流制御のリニアリティや発熱対策が重要な課題となります。
本回路は、そうした要件に応えるべく開発されたアナログ変調対応・高電流LDドライバです。
LD電流:最大1.6Arms/ピーク3.2A、変調率100%
アナログ制御によるDCバイアス電流制御+変調信号の重畳
高発熱FETに対する銅インレイ内蔵構造
熱源であるFETの直下に**銅インレイ(放熱用メタルコア)**を埋設し、裏面銅面を介して効率的に放熱
ペルチェ素子によるLDの冷却制御にも対応
小型で高出力な構成ながら、熱・電気・ノイズの3軸最適設計
アナログ変調光通信(OFDM、PSK、QAMなど)
ペルチェ素子を併用した温度安定型レーザー駆動回路
調査・回路設計・熱対策設計・アートワーク・試作・評価まで一貫対応
類似仕様でのカスタム設計・熱処理対応も可能
電気/熱/ノイズバランスを加味した実装検討含む最適設計